2025年4月
2025年2月
鈴成褪火と寂しい期待

謎の白黒頭のスーツ侍、鈴成褪火さん。
本編に出てないのにこぼれ話がめちゃくちゃあるという状態になってましたが、最近ようやく後輩のシノブちゃんと共に本編に参戦しましたね。
そんなアセビ殿のお話を今回はしていこうと思います。
アセビさんは、普段はマイペースでのんびりとタバコばかり吸いながらも、仕事や交渉はきっちりこなす、なんかちょっとかっこいい雰囲気を醸し出しています。
その一方で、誰に対してもあまり自分の内面に踏み込ませないよう、壁を作っています。
これは人嫌いだとか、距離感を保っているというよりは、彼の雁字搦めになったトラウマが起因になっています。
弱味を見せないというより、見せたくないのです。
少し、彼の過去を深掘りしてみましょう。
・幼少期〜少年期
アセビさんは、元ホストの父親と、彼と駆け落ちした母親のもとで育ちました。
両親は、彼が言葉を覚える頃にはすでに関係がかなり悪化しており、怒鳴り声が響き、皿が割れるような喧嘩は珍しくありませんでした。
母親はDVによるストレスの発散の矛先を、幼かったアセビへ向けました。
ことあるごとに邪魔者扱いされ、さまざまなひどい言葉をかけられたようですが、中でも彼の心を抉ったのは、「あんたなんて生まれてこなきゃよかった」の一言でした。
これ以降、アセビさんの人生には常に、自分は生まれてくるべきじゃなかった、生きていて良い人間じゃないという感情、要するに希死念慮が付き纏い続けるようになりました。
やがて母親が家を出て行くと、父親の暴力はアセビ1人に注がれるようになります。
パチンコで勝った時などは機嫌良く、息子を回転寿司などに連れて行ったりすることもあったようですが、そうでない時は酒浸りでアセビさんを殴りつけたり、怒鳴りつけたりが常でした。
抵抗などできるわけもなく、彼の自尊心はぼろぼろになっていくばかりでした。
ですが、13歳の冬、父親に殺されかけたとき、身を守ろうとして反射的に父親を手にかけてしまいます。
さまざまな状況証拠から、正当防衛が認められ、少年院行きは免れましたが、当然ながら、曲がりなりにも父親だった人間を手にかけた事実は、彼の心に深く傷を残しました。
・少年期〜青年期、アヤとの再会
アセビさんはその後、児童養護施設に引き取られました。
特に素行が悪いだとか、大きな問題を起こすようなことはありませんでしたが、
施設の職員には、何となく腫れ物に触るような扱いをされ、学校では何故か自分が父親を殺めたという噂が広まって奇異の目を向けられたりと、あまり心が休まる場所はなかったようです。
いつ頃からか、「後腐れのない自殺」について考え始め、18歳になって施設を出るまで、死を熱望しながら日々を虚ろに過ごしました。
施設を出てからは、とりあえずバイトで生計を立てつつ、帰ってからは、誰にも迷惑をかけず死ぬ方法、その計画をあれでもない、これでもないとノートに綴るような、正直言ってかなり不健康な生活をしばらく送っていました。
ある時、バイト先で割れた食器を見て、過去の経験がフラッシュバックし、パニックを起こしてしまいます。
大事を取って早退させられた帰り道、もう他人の迷惑なんてどうでもいいから、今夜死んでしまおうとフラフラと歩いていると、ある女性と偶然再開します。
同じ小学校の1個上の先輩、アヤは、家庭の事情であまり学校に来れていなかったアセビを、時折気にかけてくれていました。
アセビは施設を出てから生まれ育った土地を出ていたので、この出会いは本当に偶然でした。
流れで近くの喫茶店でお茶をすることになり、アセビさんは空元気で、何もかもうまくやれているように取り繕います。
けれど、アヤに一言、「大丈夫?」と聞かれたとき、涙が止まらなくなり、堰が切れたように、今まであったこと、辛かったことをすべて吐き出してしまいました。
アヤは黙って話を聞き、彼が話し終えると、辛かったね、話してくれてありがとう、と優しく微笑みました。
・束の間の幸せ、転落
ふたりはそれから時々会うようになり、やがて恋人になりました。
交際期間はあまり長くはなかったものの、アセビさんの人生の中で、唯一純粋に幸せだった時間のようです。
仲睦まじく過ごしていたふたりですが、
ある日、アヤが痴漢に遭ったとき、アセビさんは怒りのあまり、相手を捕まえて殴ろうとしてしまいました。
その時、アヤが相手ではなく、自分に対して恐怖の目を向けているのに気がついた瞬間、安定していた心がまた揺らぎはじめてしまいます。
俺が怖いのか。また、大好きな人に愛してもらえないのか。
そもそも、自分は何か理由があれば躊躇なく人に手をあげられる人間なのか。それじゃまるで父親と一緒で。じゃあいつか、俺もアヤを殴りつけるようになるんだろうか。
さまざまな感情が押し寄せてきて、うまく心の整理がつけられなくなりました。
混乱したまま、一方的にアヤに別れを切り出しました。
幸せな時間は、こうしてあっという間に終わりを迎えました。
・色々あって、今。そしてこれから
その後、自殺未遂からの入院を経て、
DSS特別業務部の元部長、百合根に見出され、DSSに加入します。
百合根によるカウンセリングや、弟切をはじめとした人との関わり、えんらとの出会いによって、どん底の状態からどうにか回復し、頑張り続けて今に至ります。
けれど、積み重なったトラウマは払拭し切れておらず、毎晩悪夢に苛まれ、自分が幸せになることはとうの昔に諦めてしまっています。
自分は生きていてはいけない存在で、人から愛されることなんてできない。
もし愛を向けてくれる人が居たとしても、いつかは自分の元から離れていってしまう。
そう思い込んでいます。
自分の生きる理由を、「人の役に立つこと」として、警備員として人を守ったり助けたりしながら、人の役に立っているから生きていていいんだ、と自分を納得させ、どうにか騙し騙し生きています。
えんらやシノブ、そのほかの部下から向けられる愛情や信頼を心地よく思いながらも、それらはいつかは終わるか反転してしまうものだと思っています。
誰からも愛されなくても、一瞬でも自分の存在を認めてもらえたなら、それでいいのだそうです。
今彼を生かしているのは、元部長から任された部長という仕事や、部下への責任感と、えんらを見守っていたいという気持ちの二つです。
それでも、時折希死感情が抑えられず苦しむこともあるほか、いつでも人生を終わらせられるよう準備をしているようです。
毎朝、今日も目が覚めたことを呪っている彼が、自分を少しでも許して、ふたたび人に頼れる日は来るのでしょうか。
……最近は時折、ほんの少しだけ呼吸が楽になる瞬間もあるようです。
というわけで、またかなり長くなってしまいましたが、アセビさんの過去とメンタル事情の開陳でした。
本編で多少は触れるものの、ガッツリ詳しく触れることはなさそうなので、この機会に書いてみました。
ずっと寒い冬を過ごしているアセビ殿ですが、いつか春が訪れるといいですね。
馬酔木は春の花ですし。

謎の白黒頭のスーツ侍、鈴成褪火さん。
本編に出てないのにこぼれ話がめちゃくちゃあるという状態になってましたが、最近ようやく後輩のシノブちゃんと共に本編に参戦しましたね。
そんなアセビ殿のお話を今回はしていこうと思います。
アセビさんは、普段はマイペースでのんびりとタバコばかり吸いながらも、仕事や交渉はきっちりこなす、なんかちょっとかっこいい雰囲気を醸し出しています。
その一方で、誰に対してもあまり自分の内面に踏み込ませないよう、壁を作っています。
これは人嫌いだとか、距離感を保っているというよりは、彼の雁字搦めになったトラウマが起因になっています。
弱味を見せないというより、見せたくないのです。
少し、彼の過去を深掘りしてみましょう。
・幼少期〜少年期
アセビさんは、元ホストの父親と、彼と駆け落ちした母親のもとで育ちました。
両親は、彼が言葉を覚える頃にはすでに関係がかなり悪化しており、怒鳴り声が響き、皿が割れるような喧嘩は珍しくありませんでした。
母親はDVによるストレスの発散の矛先を、幼かったアセビへ向けました。
ことあるごとに邪魔者扱いされ、さまざまなひどい言葉をかけられたようですが、中でも彼の心を抉ったのは、「あんたなんて生まれてこなきゃよかった」の一言でした。
これ以降、アセビさんの人生には常に、自分は生まれてくるべきじゃなかった、生きていて良い人間じゃないという感情、要するに希死念慮が付き纏い続けるようになりました。
やがて母親が家を出て行くと、父親の暴力はアセビ1人に注がれるようになります。
パチンコで勝った時などは機嫌良く、息子を回転寿司などに連れて行ったりすることもあったようですが、そうでない時は酒浸りでアセビさんを殴りつけたり、怒鳴りつけたりが常でした。
抵抗などできるわけもなく、彼の自尊心はぼろぼろになっていくばかりでした。
ですが、13歳の冬、父親に殺されかけたとき、身を守ろうとして反射的に父親を手にかけてしまいます。
さまざまな状況証拠から、正当防衛が認められ、少年院行きは免れましたが、当然ながら、曲がりなりにも父親だった人間を手にかけた事実は、彼の心に深く傷を残しました。
・少年期〜青年期、アヤとの再会
アセビさんはその後、児童養護施設に引き取られました。
特に素行が悪いだとか、大きな問題を起こすようなことはありませんでしたが、
施設の職員には、何となく腫れ物に触るような扱いをされ、学校では何故か自分が父親を殺めたという噂が広まって奇異の目を向けられたりと、あまり心が休まる場所はなかったようです。
いつ頃からか、「後腐れのない自殺」について考え始め、18歳になって施設を出るまで、死を熱望しながら日々を虚ろに過ごしました。
施設を出てからは、とりあえずバイトで生計を立てつつ、帰ってからは、誰にも迷惑をかけず死ぬ方法、その計画をあれでもない、これでもないとノートに綴るような、正直言ってかなり不健康な生活をしばらく送っていました。
ある時、バイト先で割れた食器を見て、過去の経験がフラッシュバックし、パニックを起こしてしまいます。
大事を取って早退させられた帰り道、もう他人の迷惑なんてどうでもいいから、今夜死んでしまおうとフラフラと歩いていると、ある女性と偶然再開します。
同じ小学校の1個上の先輩、アヤは、家庭の事情であまり学校に来れていなかったアセビを、時折気にかけてくれていました。
アセビは施設を出てから生まれ育った土地を出ていたので、この出会いは本当に偶然でした。
流れで近くの喫茶店でお茶をすることになり、アセビさんは空元気で、何もかもうまくやれているように取り繕います。
けれど、アヤに一言、「大丈夫?」と聞かれたとき、涙が止まらなくなり、堰が切れたように、今まであったこと、辛かったことをすべて吐き出してしまいました。
アヤは黙って話を聞き、彼が話し終えると、辛かったね、話してくれてありがとう、と優しく微笑みました。
・束の間の幸せ、転落
ふたりはそれから時々会うようになり、やがて恋人になりました。
交際期間はあまり長くはなかったものの、アセビさんの人生の中で、唯一純粋に幸せだった時間のようです。
仲睦まじく過ごしていたふたりですが、
ある日、アヤが痴漢に遭ったとき、アセビさんは怒りのあまり、相手を捕まえて殴ろうとしてしまいました。
その時、アヤが相手ではなく、自分に対して恐怖の目を向けているのに気がついた瞬間、安定していた心がまた揺らぎはじめてしまいます。
俺が怖いのか。また、大好きな人に愛してもらえないのか。
そもそも、自分は何か理由があれば躊躇なく人に手をあげられる人間なのか。それじゃまるで父親と一緒で。じゃあいつか、俺もアヤを殴りつけるようになるんだろうか。
さまざまな感情が押し寄せてきて、うまく心の整理がつけられなくなりました。
混乱したまま、一方的にアヤに別れを切り出しました。
幸せな時間は、こうしてあっという間に終わりを迎えました。
・色々あって、今。そしてこれから
その後、自殺未遂からの入院を経て、
DSS特別業務部の元部長、百合根に見出され、DSSに加入します。
百合根によるカウンセリングや、弟切をはじめとした人との関わり、えんらとの出会いによって、どん底の状態からどうにか回復し、頑張り続けて今に至ります。
けれど、積み重なったトラウマは払拭し切れておらず、毎晩悪夢に苛まれ、自分が幸せになることはとうの昔に諦めてしまっています。
自分は生きていてはいけない存在で、人から愛されることなんてできない。
もし愛を向けてくれる人が居たとしても、いつかは自分の元から離れていってしまう。
そう思い込んでいます。
自分の生きる理由を、「人の役に立つこと」として、警備員として人を守ったり助けたりしながら、人の役に立っているから生きていていいんだ、と自分を納得させ、どうにか騙し騙し生きています。
えんらやシノブ、そのほかの部下から向けられる愛情や信頼を心地よく思いながらも、それらはいつかは終わるか反転してしまうものだと思っています。
誰からも愛されなくても、一瞬でも自分の存在を認めてもらえたなら、それでいいのだそうです。
今彼を生かしているのは、元部長から任された部長という仕事や、部下への責任感と、えんらを見守っていたいという気持ちの二つです。
それでも、時折希死感情が抑えられず苦しむこともあるほか、いつでも人生を終わらせられるよう準備をしているようです。
毎朝、今日も目が覚めたことを呪っている彼が、自分を少しでも許して、ふたたび人に頼れる日は来るのでしょうか。
……最近は時折、ほんの少しだけ呼吸が楽になる瞬間もあるようです。
というわけで、またかなり長くなってしまいましたが、アセビさんの過去とメンタル事情の開陳でした。
本編で多少は触れるものの、ガッツリ詳しく触れることはなさそうなので、この機会に書いてみました。
ずっと寒い冬を過ごしているアセビ殿ですが、いつか春が訪れるといいですね。
馬酔木は春の花ですし。
忍者の里とシノブちゃんについて

試験的に、脳内で死蔵されている設定の放流なんかをしてみようと思います。
今回はDSSのニンジャガール、草食忍ちゃんと、彼女の育った忍者の里などについて。
・そもそもあの世界における忍者とは
さて、我々の住む日本では、呼び方は隠密や間者などさまざまですが、古くは飛鳥時代から、忍者が時代の影で活躍していたと言われています。
そういう時代背景は、いちたりない世界においても変わりません。
だいたい江戸時代あたりまで主に活躍し、特に「灰崎」「草食」のふたつの勢力が活躍していたようです。
草食はともかく、おや?もう片方の灰崎さんも、なんだか見覚えがありますね。
そう、灰崎煙楽さんの灰崎、要するにDSSの灰崎さん家のルーツも実は忍者なのです。
こちらの世界で言う、伊賀忍者、甲賀忍者みたいな区分がいちたり世界にも存在し、
主に戦闘に秀でており、金銭を交わす契約を主として活動していたのが灰崎、
山奥に独自のコミュニティを持ち、ふだんは薬などを売りつつ、近隣の国に要請されたときのみ戦いに出るような活動をしていたのが草食、という感じです。
時代の変化とともに、そもそも忍者という存在が世間に必要とされなくなっていくなかで、灰崎は要人護衛・警備という形で世間に順応していく形を選び、現在はDSS社という形で、日本の治安維持に一役買っています。
DSS社に属する人たちに、刀など古風な武器を扱う人たちが見受けられるのも、こういった成り立ちの名残なようです(とはいえ、やはり銃が容易に手に入るような世の中で真面目に刀振ってたりする人は、社内でもやや奇特ではあるようですが……)。
・忍者の里
では、一方草食さんたちはどうしたのでしょう。
結論としては、時代に順応せず、山奥で古くからの暮らしと伝統を維持する道を選びました。
現在でも、可能な限り昔のライフスタイルを守りながら暮らしている地域があり、そこがシノブちゃんの生まれ育った忍者の里です。
(あくまで可能な範囲で、なので、流石に電気やガス、水道やテレビなどは通っています)
古くからの伝統を絶やさないため、忍者の修行を今でも住民全員で欠かさず行っているようですが、現在の里の仕事や収入は、敷地内で多数育てている薬草の販売、それらから作る化粧品や塗り薬、また伝統工芸品の販売が中心となっており、また、治安が悪いいちたり世界の日本の中でも、隠れ里であるおかげか平和なため、戦闘の必要はあまりなく、やや形骸化しつつあるようです。
シノブちゃんはそんな環境で、あまり現代的な知識や文化には触れることなく、しかし、大自然と、優しい両親や里の人に囲まれてのびのびと育ちました。
シノブちゃんと初めての反抗
さて、こぼれ話の「あの時」を読んでくださっている方はご存じかと思いますが、シノブちゃんは実は家出娘です。
両親や周りの人に愛されて育ったシノブちゃんがなぜそんなことをしてしまったかというと、理由は、元来持っていた都会へのあこがれと、無理やり望まない相手と結婚させられそうになったことです。
忍者の里では、基本的に里の住民で歳が近い人たち同士で結婚します。
シノブちゃんも、幼馴染の男性と結婚する予定でした。
小さなころから決められていたことで、シノブちゃんもあるときまでは、特にそれに不満も持たずに受け入れていました。
けれど、幼馴染はときどき、シノブちゃんの気を引くために、シノブちゃんのことをバカにしたり、彼女の大切なものを取りあげたりする人でした。
やだなあ、という気持ちは積み重なっていきました。
そして、ある時、月に1回だけ里に入ってくる、都会の雑誌を見てシノブちゃんは思いました。
「世界はこんな広いのに、自分は一生この狭い里の中で、好きになる人すら選べないで生きていかなきゃいけないの?」
それはなんだか、ひどく損をしている気がする。自分で世界を見てみたい!
自分で本気で好きだと思う人に会ってみたい、この雑誌の中の、「ウェディングドレス」を着てみたい!
すでに決まっている縁談を反故になんてしたら、父上と母上はどう思うだろう?そんなことできっこない。
でも、自分に正直に生きることが一番大切だって教えてくれたのも両親だ。
いろいろな気持ちが抑えられなくなったシノブちゃんは、生まれて初めて両親に逆らい、家も里も飛び出して、単身都会へ飛び出してきたのです。
その後の経緯は、上述の「あの時」の通りです。
(ちなみに、もろもろが落ち着いてからいったん里に帰って、両親や相手の男性とは和解しています)
シノブちゃんは世間知らずで、ときどき世間の常識がよくわからなくて変なことをしてしまいますが、決してバカではありません。
自分の確固たる考えを持っている、結構しっかり大人の女性です。
それと、幼馴染の男性とちゃんと会話しなかったことを少し後悔しているので、思っていることはなるべくしっかり言葉にするようにしています。
環境に恵まれずめげることもありましたが、今は向いている職場と、良い上司や同僚のおかげで、楽しく過ごしているみたい。
自分をあの時助けてくれたアセビの役に立ちたくて、いろいろ頑張っています。
今一番の気がかりは、アセビが時折見せる暗い一面のこと。
あの時彼がそうしてくれたように、無理に聞き出さずに寄り添おうと思っているようです。
アセビさんはアセビさんで、色々こんがらがっている男なので、前途多難だと思いますが……、がんばれ!シノブちゃん!
というわけで、忍者のいろいろと、シノブちゃんについてのお話でした。
かなり長くなってしまいましたが、また別の設定とか、他のキャラについても書けるときがあったら書きたいです。
それでは、また。

試験的に、脳内で死蔵されている設定の放流なんかをしてみようと思います。
今回はDSSのニンジャガール、草食忍ちゃんと、彼女の育った忍者の里などについて。
・そもそもあの世界における忍者とは
さて、我々の住む日本では、呼び方は隠密や間者などさまざまですが、古くは飛鳥時代から、忍者が時代の影で活躍していたと言われています。
そういう時代背景は、いちたりない世界においても変わりません。
だいたい江戸時代あたりまで主に活躍し、特に「灰崎」「草食」のふたつの勢力が活躍していたようです。
草食はともかく、おや?もう片方の灰崎さんも、なんだか見覚えがありますね。
そう、灰崎煙楽さんの灰崎、要するにDSSの灰崎さん家のルーツも実は忍者なのです。
こちらの世界で言う、伊賀忍者、甲賀忍者みたいな区分がいちたり世界にも存在し、
主に戦闘に秀でており、金銭を交わす契約を主として活動していたのが灰崎、
山奥に独自のコミュニティを持ち、ふだんは薬などを売りつつ、近隣の国に要請されたときのみ戦いに出るような活動をしていたのが草食、という感じです。
時代の変化とともに、そもそも忍者という存在が世間に必要とされなくなっていくなかで、灰崎は要人護衛・警備という形で世間に順応していく形を選び、現在はDSS社という形で、日本の治安維持に一役買っています。
DSS社に属する人たちに、刀など古風な武器を扱う人たちが見受けられるのも、こういった成り立ちの名残なようです(とはいえ、やはり銃が容易に手に入るような世の中で真面目に刀振ってたりする人は、社内でもやや奇特ではあるようですが……)。
・忍者の里
では、一方草食さんたちはどうしたのでしょう。
結論としては、時代に順応せず、山奥で古くからの暮らしと伝統を維持する道を選びました。
現在でも、可能な限り昔のライフスタイルを守りながら暮らしている地域があり、そこがシノブちゃんの生まれ育った忍者の里です。
(あくまで可能な範囲で、なので、流石に電気やガス、水道やテレビなどは通っています)
古くからの伝統を絶やさないため、忍者の修行を今でも住民全員で欠かさず行っているようですが、現在の里の仕事や収入は、敷地内で多数育てている薬草の販売、それらから作る化粧品や塗り薬、また伝統工芸品の販売が中心となっており、また、治安が悪いいちたり世界の日本の中でも、隠れ里であるおかげか平和なため、戦闘の必要はあまりなく、やや形骸化しつつあるようです。
シノブちゃんはそんな環境で、あまり現代的な知識や文化には触れることなく、しかし、大自然と、優しい両親や里の人に囲まれてのびのびと育ちました。
シノブちゃんと初めての反抗
さて、こぼれ話の「あの時」を読んでくださっている方はご存じかと思いますが、シノブちゃんは実は家出娘です。
両親や周りの人に愛されて育ったシノブちゃんがなぜそんなことをしてしまったかというと、理由は、元来持っていた都会へのあこがれと、無理やり望まない相手と結婚させられそうになったことです。
忍者の里では、基本的に里の住民で歳が近い人たち同士で結婚します。
シノブちゃんも、幼馴染の男性と結婚する予定でした。
小さなころから決められていたことで、シノブちゃんもあるときまでは、特にそれに不満も持たずに受け入れていました。
けれど、幼馴染はときどき、シノブちゃんの気を引くために、シノブちゃんのことをバカにしたり、彼女の大切なものを取りあげたりする人でした。
やだなあ、という気持ちは積み重なっていきました。
そして、ある時、月に1回だけ里に入ってくる、都会の雑誌を見てシノブちゃんは思いました。
「世界はこんな広いのに、自分は一生この狭い里の中で、好きになる人すら選べないで生きていかなきゃいけないの?」
それはなんだか、ひどく損をしている気がする。自分で世界を見てみたい!
自分で本気で好きだと思う人に会ってみたい、この雑誌の中の、「ウェディングドレス」を着てみたい!
すでに決まっている縁談を反故になんてしたら、父上と母上はどう思うだろう?そんなことできっこない。
でも、自分に正直に生きることが一番大切だって教えてくれたのも両親だ。
いろいろな気持ちが抑えられなくなったシノブちゃんは、生まれて初めて両親に逆らい、家も里も飛び出して、単身都会へ飛び出してきたのです。
その後の経緯は、上述の「あの時」の通りです。
(ちなみに、もろもろが落ち着いてからいったん里に帰って、両親や相手の男性とは和解しています)
シノブちゃんは世間知らずで、ときどき世間の常識がよくわからなくて変なことをしてしまいますが、決してバカではありません。
自分の確固たる考えを持っている、結構しっかり大人の女性です。
それと、幼馴染の男性とちゃんと会話しなかったことを少し後悔しているので、思っていることはなるべくしっかり言葉にするようにしています。
環境に恵まれずめげることもありましたが、今は向いている職場と、良い上司や同僚のおかげで、楽しく過ごしているみたい。
自分をあの時助けてくれたアセビの役に立ちたくて、いろいろ頑張っています。
今一番の気がかりは、アセビが時折見せる暗い一面のこと。
あの時彼がそうしてくれたように、無理に聞き出さずに寄り添おうと思っているようです。
アセビさんはアセビさんで、色々こんがらがっている男なので、前途多難だと思いますが……、がんばれ!シノブちゃん!
というわけで、忍者のいろいろと、シノブちゃんについてのお話でした。
かなり長くなってしまいましたが、また別の設定とか、他のキャラについても書けるときがあったら書きたいです。
それでは、また。
2/16 サイト改修のおしらせ
先日に引き続き、サイトを改修しましたのでお知らせします。
・いいねボタンの変更
いいねボタンを表示するために[WP Ulike」というプラグインを使っていたのですが、
海外製で翻訳も部分的にしかされず少し使いにくかったため、
doさん で配布されているいいねボタンプラグインへ変更しました。
ページ末尾に表示されるほか、任意でコメントも送れます!(以前と違い、ほかの人には見えません)
これによりいったんいいね数がリセットされてしまうのだけが惜しいです。
今までいいねをくださっていた方、ありがとうございました!
よければこれからもよろしくお願いします。
・コメント欄の撤去
上記のいいねボタン変更により、いいね内にコメント機能(web拍手機能)がついたため、
従来のコメント欄を撤去しました。
見えなくなってしまいましたが、コメントくださっていた方、ありがとうございました!
・カテゴリ表示をハッシュタグ風に
カテゴリ表示が、もともとは「〇〇,〇〇」のようになっていて、
少し簡素すぎる気がしたので、ハッシュタグ風に表示されるようにしました。
機能は今まで通り使えますので、引き続きご活用ください。
上記の3点の変更の結果、各投稿の下画面は画像のようになっています。
これからも使いやすく色々変更していきたいと思いますので、
ご意見ご要望などあればお気軽にwaveboxなどでお伝えください!

先日に引き続き、サイトを改修しましたのでお知らせします。
・いいねボタンの変更
いいねボタンを表示するために[WP Ulike」というプラグインを使っていたのですが、
海外製で翻訳も部分的にしかされず少し使いにくかったため、
doさん で配布されているいいねボタンプラグインへ変更しました。
ページ末尾に表示されるほか、任意でコメントも送れます!(以前と違い、ほかの人には見えません)
これによりいったんいいね数がリセットされてしまうのだけが惜しいです。
今までいいねをくださっていた方、ありがとうございました!
よければこれからもよろしくお願いします。
・コメント欄の撤去
上記のいいねボタン変更により、いいね内にコメント機能(web拍手機能)がついたため、
従来のコメント欄を撤去しました。
見えなくなってしまいましたが、コメントくださっていた方、ありがとうございました!
・カテゴリ表示をハッシュタグ風に
カテゴリ表示が、もともとは「〇〇,〇〇」のようになっていて、
少し簡素すぎる気がしたので、ハッシュタグ風に表示されるようにしました。
機能は今まで通り使えますので、引き続きご活用ください。
上記の3点の変更の結果、各投稿の下画面は画像のようになっています。
これからも使いやすく色々変更していきたいと思いますので、
ご意見ご要望などあればお気軽にwaveboxなどでお伝えください!

2/15 サイト改修のおしらせ
こんばんは。
2/15(これを書いている時にはもう2/16ですが)のサイト改修内容をお知らせします。
・スマホ版の検索バー表示位置を変更
12月ごろにwaveboxのほうで連絡をいただいていたのですが、
対応が遅くなり申し訳ありませんでした。
ぶっちゃけ検索バーいるか……?とも思い、撤去も考えたのですが、
管理画面を見る限りたま~に使っていただいているようなので残しました。
ページ下部に固定されるようになり、リンクや絵を隠してしまいにくくなっているはずです。
・日記ページの設置
今見ていただいているこちら、日記ページを作成しました。
有志の方が配布してくださっているスキンを使った結果、
本家HPより見た目が良くなってしまい焦っています。
とりあえず、今後こちらを、こういった改修のお知らせや、
適当なボヤキの場として使っていこうと考えています。
以上、今後ともいちたりないポータルをよろしくお願いします。
こんばんは。
2/15(これを書いている時にはもう2/16ですが)のサイト改修内容をお知らせします。
・スマホ版の検索バー表示位置を変更
12月ごろにwaveboxのほうで連絡をいただいていたのですが、
対応が遅くなり申し訳ありませんでした。
ぶっちゃけ検索バーいるか……?とも思い、撤去も考えたのですが、
管理画面を見る限りたま~に使っていただいているようなので残しました。
ページ下部に固定されるようになり、リンクや絵を隠してしまいにくくなっているはずです。
・日記ページの設置
今見ていただいているこちら、日記ページを作成しました。
有志の方が配布してくださっているスキンを使った結果、
本家HPより見た目が良くなってしまい焦っています。
とりあえず、今後こちらを、こういった改修のお知らせや、
適当なボヤキの場として使っていこうと考えています。
以上、今後ともいちたりないポータルをよろしくお願いします。
日記ページ作成のおしらせ
こんばんは。駄目太と申します。
いちたりないポータルはもともとあまり自我を出さないつもりで、
漫画や絵、設定など作品に関するものだけが網羅されていればよい、と思っていたので、
あえて日記ページのようなものは作っていなかったのですが、
色々個人サイト様を見て回っている間に、もう少し自我出したほうがいいのか……?と思ったこと、
また、サイトの改修内容とか、Twitterが死んだ際につぶやきを放出できる場所ほしいな……とか色々思ったのもあり、こういう場所を作りました。
主にサイトを改修した際のお知らせのほか、あとはなんかとりとめもないことを書いたりしようと思います。
よろしくお願いします。
こんばんは。駄目太と申します。
いちたりないポータルはもともとあまり自我を出さないつもりで、
漫画や絵、設定など作品に関するものだけが網羅されていればよい、と思っていたので、
あえて日記ページのようなものは作っていなかったのですが、
色々個人サイト様を見て回っている間に、もう少し自我出したほうがいいのか……?と思ったこと、
また、サイトの改修内容とか、Twitterが死んだ際につぶやきを放出できる場所ほしいな……とか色々思ったのもあり、こういう場所を作りました。
主にサイトを改修した際のお知らせのほか、あとはなんかとりとめもないことを書いたりしようと思います。
よろしくお願いします。
お久しぶりです。
サイト外観に大きめの更新をかけましたので、更新情報をお知らせします。
・トップページの変更
漫画を読んでほしくて作ったサイトだというのに、漫画本編への動線がかなり弱いことに気づき、これは致命的だぞ。と思ったため、
漫画第1話と最新話への大きめの誘導をトップページに配置しました。
読んでほしいっ……。
・投稿一覧にサムネイルを表示
漫画本編、こぼれ話、イラストの一覧ページに、サムネイルが表示されるように変更しました。
特に、本編のようにナンバリングがないこぼれ話ページなどが見やすくなったのではないかと思います。
キャラクターページにもサムネイルを表示したくはあるのですが、キャラページ自体はもっと独自の表示にしたい気持ちもあるため、いったん据え置きでいかせていただきます。
・そのほか
画像読み込み遅延のプラグインを導入したため、多少サイトの読み込みが改善しているかもしれません。
今回の改修内容はこんな感じです!
近日中に本編も更新できたらと思っていますので、これからも弊サイトをよろしくお願いします。